違法DM 総務主任逮捕に思う
障害者向け割引制度を悪用した郵便法違反事件として、郵便事業会社新大阪支店の
支店長が逮捕された。
また、新東京支店では総務主任が違法発送の許可責任者として逮捕された。
いづれも、本来120円の定形外郵便を、障害者団体の名をかたったDM業者に8円の
障害者割引の特例を認め、不法に取り扱い多大の損害を郵便事業会社に与えたというものである
われわれOB、とりわけ普通局で「郵便計画」や課長代理などの経験者なら、こういう事態がおきることは十分想像できるし、当然起こりうるとの危惧も持っていたはずである。
根本原因はなにか?
答えは簡単。
現場の状況を全く無視した「数字」至上主義の、郵政施策にある。
無茶な「目標」・「営業目標」・「必達目標」などと称し、地域の事情、職員の事情など
一顧だにせず、毎年数% 上乗せの営業目標を押し付ける。
現場の管理者は、その目標を、ただ頭割りで「個人目標」として、押し付けてくる。
正規の職員は無論、バイト職員にまで、機械的に「目標」を割り振る。
「数字」が職場の最大の目標。一人一人の評価の対象(最大の)となる。
その「数字」は、職員の個人評価の対象だけではなく「局」単位の評価ともなる。
その評価により、局長をはじめとする管理者諸君の、次期「ご栄転」「格下げ」の
分かれ目となるのだ。
ここには、生きた人間の評価はない、と言い切っても過言ではない。
毎日、毎日、局長から「あと何日や」「あとなんぼゃ」・・・。
目標の進展状況を追及される。
ただ数字だけが目標となり、大きいカズの「ブツ」が、目の前に現れようものなら
必死に喰らいつく。
他の局にとられてなるものか!
あいつにとられてなるものか!
そこには、もはや冷静な頭はない。
なんとしても喰らいつく。
相手の社長や担当部長に必死に営業をかける。
相手も、先刻十分承知
「○○局では・・・でやる、いうとるでぇ」
・・・の中身は、差し出し物数のごまかし、重量のごまかし、
あの手、この手で、すこしでも安くと、相手も迫る。
これだけは言っておく。
営業をかける郵便局員の心には、料金をごまかして、自分のフトコロニなんて
かけらも考えていない。
少しでも営業目標に役立てば・・・・。
すこしでも当面の目標金額があがれば・・・・。
ただそれだけを考えているのだ。
でも、考えてほしい。
この第三種郵便、広告郵便等々は必ず課長の決裁、局長の決裁を受けているはずだ。
いっかいの総務主任に「逮捕」されるほどの権限は、ぜんぜん与えられていない。
おそらく営業してきた総務主任は「よくやった」と、お褒めの言葉をタマワッタはずだ。
現場を無視し「数字万能」の、営業のありかたが結局は国民と事業の「利益」に「大損害」をあたえていた。
そして、本当に割引の必要な「障害者団体」に、今後は、あれやこれやと「無理難題」の厳しい条件の完全履行を迫っていくに違いない。
こんなときは、必ず弱いものが割りを喰う。
逮捕されなければならない、本当の責任者をわれわれは知っている。
決して「総務主任」ではない!
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